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薬剤師国家試験ってどんな試験?~ここ数年の傾向
薬剤師国家試験は、例年3月の上旬に行われ、4月に入ってから合格発表が行われます。4月になっているので、大半の人がすでに就職しており、就職した後の発表になります。そのため、「就職したのはいいけど、薬剤師免許がとれなかったらどうしよう」などと、毎年、この時期の薬学生(卒業生)は、不安を感じる人が少なくないはず。
そういった不安感を少しでもやわらげるため、薬剤師国家試験というものを知って、その上でどのような対策・勉強法をとったらいいのかを、少しずつみていくことにしましょう。
まず薬剤師国家試験ですが、例年7~8割の合格率で推移しています。直近の合格率を見ると、平成18年は74・25%、平成19年は75・58%、平成20年は76・1%となっています。内訳は、新卒者と既卒者にわけることができ、新卒者の合格率は8割を超え、既卒者よりも高い傾向があります。
平成20年の内訳を見ると、新卒者の合格率は86・3%と、8割を超えており、既卒者の合格率は48・9%と、半数を切っています。この割合は、例年ほぼ同じ傾向にあるといえます。
合格発表後は、大学ごとに合格率がでることになりますが、薬剤師国家試験の合格率は、国立大学が低くて私立大学が高いのが、ほぼ“お約束”の傾向となっています。
これは、国立大学はどちらかというと、研究者を養成するという傾向が強く、大学(学部)全体の取り組みとしても、あまり薬剤師国家試験対策に熱心でない、という事情があります。
これに対して私立大学では、薬剤師養成がその使命といった感もあり、特に薬学教育6年制において6年制一貫教育を選択した大学では、この傾向が強くでています。そこで、大学を挙げて国家試験対策を行いますし、あまりに成績が悪い生徒は、落第をさせて国家試験を受けさせない、といったことまでして、大学の合格率をあげています。
言い換えれば、私立の大学の場合は、大学がしっかりと国家試験対策を立ててくれるわけですから、あとは自分がそれをしっかり吸収してものにすればいい、ということになります。