薬剤師資格って?(薬剤師国家試験とその仕事を学ぶ)

薬剤師資格って?(薬剤師国家試験とその仕事を学ぶ)

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薬剤師資格って?


 薬剤師免許は、国が認定する国家資格です。医師や歯科医師、看護師などと並ぶ、厚生労働省が所管する、国家資格をもつ医療職種です。

 免許をもらうためには、大学の薬学部や薬科大学で6年間学び(平成18年から、薬学教育が6年制になりました)、その後、国家試験に合格する必要性があります。薬剤師国家試験の合格率は毎年7~8割で推移しています。内訳は、新卒の受験者は8割以上の合格率で、既卒などの受験者は5割程度と低い割合になっています。

 6年間の教育課程には、病院薬局と地域の保険薬局それぞれにおいて、合計5ヶ月間の実務実習が含まれています。また実習にいく前には、CBTとOSCEという共用試験にパスすることが求められます。CBTはコンピュータを使って知識を評価するものです。一方、OSCEは態度や技能を評価する試験です。この2つに合格して、初めて実務実習に行くことができるわけです。

 近年、薬剤師の臨床能力、つまり、実際に患者さんと触れてコミュニケーションを取る中で、薬物療法に関わっていくことの重要性が非常に高まっています。そこで、薬剤師免許を取得するには、5ヶ月間の実務実習を経験することが必須となり、その実務実習を受けるための共用試験も重要になるわけです。

薬剤師免許を持つとできるようになることは、まず、薬の調剤があげられます。調剤とは、薬剤師の専権事項で、一部例外として、医師が自分の処方した処方せんに基づいて調剤をすることは認められていますが、原則として薬剤師しか行うことが出来ません。

 調剤というと、聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単にいうと、医師が指示した薬を、その患者さんに適した使用方法・使用量などに調製することととらえればいいでしょう。錠剤の分割グなど、比較的容易にできるものから、水剤や軟膏、注射薬の調剤まで、高度な熟練を要求されるものまであります。また、医師の処方せんが正しいのか、間違った薬の使い方がされていないのかを、薬の専門家の立場からチェックする処方鑑査も、幅広い意味の調剤といえるでしょう。

 その他、通常市販されている薬でも、薬剤師しか販売できないものなどもあり、まさに薬剤師は“薬の専門職”といえるでしょう。

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