TOPページ > 薬剤師の就職・お仕事事情 > ケアマネジャー
◆高齢化社会で活躍~ケアマネジャー
ケアマネジャー(介護支援専門員)の仕事は、介護保険の中で、要支援・要介護の認定を受けた人に対して、ケアプランを作成し、マネジメントをすることです。介護のこと全般に関して、利用者から相談を受けたり、関係する機関・職種との調整を行ったり、介護保険の給付にかかる管理をするなど、広く介護全体のことについて、利用者をサポートしつつマネジメントをします。
ケアマネジャーとなるためには、定められた実務研修を受ける必要があります。また講習を受けるためには、「介護支援専門員実務研修受講試験」という試験に合格しなくてはなりません。この試験を受ける受験資格を満たすには、いくつかの法定資格をもち、5年以上の実務経験が必要です。薬剤師免許は、この法定資格の1つに定められているため、薬剤師として5年以上の実務経験があれば、ケアマネジャーの実務研修受講試験を受験することが出来るわけです。
なお、薬剤師以外の法定資格としては、医師や歯科医師、保健師、助産師、看護師、理学療法士、作業療法士、栄養士など、約20の資格が定められています。ちなみに法定資格がないばあいは、福祉施設で介護に従事した経験が、10年以上必要となっています。
ケアマネジャーの資格は、まだ比較的新しい資格といえますが、成立した当初から、薬剤師として仕事をしつつ、ケアマネジャーの資格を取得する人が数多くでています。これは、介護を受ける高齢者では、当然、多くの薬を服薬していることが多いため、薬のことがわかる薬剤師が、ケアプランの作成に関わることは、非常に意味があると考えられるためです。
しかし、実際問題として、薬剤師業務とケアマネジャー業務で、二足のわらじを履くことは、かなり難しいでしょう。薬剤師業務をベースとして、薬のことを知っているケアマネジャーとして活躍するか、ケアマネジャー資格は薬剤師業務を補佐するものという程度に考えるか、という選択になりそうです。しかし、高齢化の進展で介護問題がますます注目される中、介護に関するプラン作りとマネジメントをするケアマネジャーは、今後さらに活躍の場が広がっていくと考えられます。